史上最高の大根役者・笠智衆 小津安二郎に見出された魅力

この記事では俳優の笠智衆さんについてまとめています。まず、名前の読み方をご存知ですか?

俳優、笠智衆

熊本出身の名優

笠智衆(りゅう ちしゅう)さんは、主に映画で活躍した俳優です。

1925年(大正14年)に松竹に入社し、10年間ほど大部屋俳優として過ごした後、小津安二郎監督に見いだされ、彼の『大学よいとこ』で助演。以降『晩春』『東京物語』など、小津作品には欠かせない俳優となった。小津作品以外にも黒澤明、木下惠介、岡本喜八、山田洋次等、名匠の作品に数多く登場し、貴重なバイプレーヤーとして活躍。一貫して日本の父親像を演じてきた。

出典:笠智衆 - Wikipedia

笠智衆の代表作

笠智衆

笠智衆さんは様々な作品に出演していますが、一番有名なのはやはり「男はつらいよ」シリーズです。

男はつらいよシリーズ

葛飾柴又の下町人情

フーテンの寅さんが故郷の下町で騒動を起こす喜劇のシリーズです。

御前様役の笠智衆

人格者である柴又題経寺の住職を演じていました。寅さんを含む町の人々の相談役でもあり、騒動の火種である寅さんを叱り付けることもあります。

2:59 2011-0202

2011-0202

他、笠智衆の出演作

他には、「父ありき」「東京物語」「夢」などの映画作品が知られています。

笠智衆は演技が下手?大根役者との呼び声も?

笠智衆を嫌った山本夏彦

随筆家の山本夏彦さんは以下のようなコラムを書いています。

笠が出ている映画なら見ることを避ける。名人といわれているのを片腹いたく思っている。あんな言葉で画面に出てくるのは見物に失礼だ。せめて学んで東京弁らしきものを話せ。
笠の熊本弁が改まらないのは耳が悪いからだ。耳が悪いものは役者になってはいけない。剛毅木訥は仁に近いという。笠こそそれだというが、ナニぬっと突ったっているだけだ。ゆっくり語るというが、あれはゆっくりの「ほど」を越えている。笠は朴訥を売り物にして、人格者好きの女の見物をとりこにした。役者に修身の権化を求めるのは戦前にはなかったことだ。

出典:女たちよ! 男たちよ! 子供たちよ!: 日記書きます

時に大根と揶揄される

山本夏彦さんだけではなく、笠智衆さんの演技が下手という意見は一定数あるようです。一体どういうことなのでしょうか。

笠には出身地である熊本の強い訛りがあった。この訛りは生涯抜くことができず、笠の台詞回しの大きな特徴となっている。デビュー当初は、この訛りが障壁となって、俳優としての出世を遅くさせる結果となった。

出典:笠智衆 - Wikipedia

nocchi@nocchi1701

「花形選手」行軍演習中の学生たちなんだけどなんだこのほのぼの幸せ感な移動撮影…。若者役の笠智衆もちょっと演技下手なんだけどいいな~…

YASUHIKO@yasu_hiwatari

今日は父の日。昨夜、小津安二郎監督『父ありき』鑑賞。別々の環境で暮らす事を余儀なくされてた親子が、やっと一緒に暮らせるようになった矢先の父の死・・。笠智衆は上手いのか下手なのか分からないのだが、独特の味わいがあって、小津の「家族」を描いた映画群にはやはり不可欠な存在なのだろうな。

訛りと朴訥さが売りの笠智衆

笠智衆さんの味、というものですね。

笠の場合、演技を超えたその人の個性がにじみ出て、作り物の映画に血が通う。 むしろ、演技が下手であることで、逆に笠自身の、素朴で誠実な人柄が浮かび上がる。 ここに「本物」の人間がいる、と観客はフィクションとしての映画の中にリアリティを発見する。 うその画面にリアリティを持たせるには、並み居る芸達者を揃えていても、笠のような演技を超えた誠実さを感じさせる役者が必要だった。

出典:CineTech(シネテック):第33回紹介作品

笠智衆を見出した監督

見出された笠智衆

俳優としての出世が遅れた笠智衆さんを見出したのはどなただったのでしょうか。

映画監督・小津安二郎

笠智衆さんに目をつけたのは、世界でも高い評価を得ている巨匠・小津安二郎さんでした。

1928年(昭和3年)、小津安二郎監督の『若人の夢』に端役で出演、以降『学生ロマンス 若き日』などサイレント期の小津作品に断続的に出演した(いずれも端役)。1936年(昭和11年)公開の『大学よいとこ』で主演級の役を演じ、同年公開の『一人息子』では、当時32歳ながら初めて老け役を演じた。これが出世作となり、他の監督の作品にも脇役や主要な役で出演するようになった。

出典:笠智衆 - Wikipedia

SANDA@suzu1arbre

小津安二郎監督を敬愛するヴィム・ヴェンダース監督が小津作品の殆どに出演する笠智衆にインタビューするドキュメンタリー「東京画」。笠は小津との関係は教師と生徒ですべて先生の指示に従い、自分の演技はしなかったと語る。朴訥とした佇まいが好い。https://t.co/bdyspjGz8z

俳優・笠智衆

いい監督に恵まれた笠智衆さん。見る人を選ぶ演技でも、素晴らしい活躍ができる人だったのです。

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