【金沢出身】室生犀星の抒情小曲集「ふるさとは遠きにありて思ふもの」が涙を誘う

金沢出身の詩人・文豪の室生犀星のふるさとに対する愛惜の歌をご紹介。何気ない自然や弱き者を愛した人でした。

室生犀星

室生犀星(むろう さいせい)

1889-1962年

石川県金沢市出身の詩人・小説家

金沢にある室生犀星記念館

室生犀星は地元金沢の誇り。


金沢の名門学校校歌の作詞などもてがけた。

「犀星」の名前は金沢を流れる「犀川」に由来する

長野県軽井沢の室生犀星の旧居

記念館となって公開されています

抒情詩を中心に、小説、エッセイ、俳句などその文学的活動は実に多彩だった室生犀星。

自然への細やかな愛や慈しみ、疎外されたものに心を寄せる作風が特徴です。

室生犀星は日本の自然を愛した

室生犀星といえば「ふるさとは遠きにありて思ふもの」

詩集「抒情小曲集」の中の作品「小景異情(その二)」が、彼の作品の中では最も親しまれていると言ってよいでしょう。

中学校の国語の教科書に掲載されていたこともあります。

教科書にも掲載された室生犀星の名詩

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて 異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや


(現代語訳)
ふるさとは遠くにあって思うもの
そして悲しく歌うもの
例え
落ちぶれて 異土の乞食になったとしても
帰るところでは無いだろうなあ
ひとり都の夕暮れに
ふるさと思い涙ぐむ
その心をもって
遠いみやこに帰りたい
遠いみやこに帰りたい

出典:ふるさと 室生犀星

特に冒頭の「ふるさとは遠きにありて思ふもの」が有名です。


ふるさと金沢を離れ、東京で売れない詩人として苦しい生活を強いられた室生犀星の気持ちが吐露されていますね。


「帰るところは無い」と絶望に打ちひしがれながらも、故郷に帰りたいという思いを捨てきれない、引き裂かれそうな心がうかがえます。

実は暗い生い立ちをもつ室生犀星

もともと室生は加賀藩の足軽と女中の間の私生児だった。60代の父と、20歳になるかならないかの母親の間に生まれたが、生後すぐ別の家にひきとられ、自分の居所の無さを感じずにはいられなかった。

どこへ帰ればよいのか…

現代でも共感を呼ぶ室生犀星のことば

テル岩間@kohei_57

ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの 室生犀星の言ってたことが、少しやけど、分かった気がする。

LUCY SUZUKI @yamasu0322

篠井英介の書いた本のあとがきに、彼の故郷の金沢出身である室生犀星の「ふるさとは遠きにありて思ふもの」の詩が抜き出してある。久しぶりに読んだ。昔、この詩の朗読を聞いて嗚咽と共に泣き出した恩師を理解できなかったが、今は痛いように分かるという。

神田事務用品@kunakjm

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と詠んだ室生犀星なら、どんな思いを抱くだろうか。遠い古都のイメージだった金沢が来月14日、北陸新幹線開業で最速2時間28分で東京と結ばれる。開業後は兼六園や近江町市場といった名所にどっと人が押... http://t.co/NUyXScIymZ
4:40 ふるさと 室生犀星作詩 磯部俶作曲

ふるさと 室生犀星作詩 磯部俶作曲

実はこの詩にはメロディーがつけられ、著名な合唱曲となりました。

おまけ:無類の猫好きだった室生犀星

猫を愛した室生犀星

室生犀星の愛猫ジイノちゃん

猫の為、犀星は火鉢の火力調節をおこたらなかったとか

猫が大好きだった室生犀星

「火鉢に手をかけ暖をとる、居眠り猫との幸せなひととき」と本人が語っています

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