元長野知事・田中康夫、「なんとなく、クリスタル」から33年の今は?

元長野県知事で新党日本代表の田中康夫さん。1980年代流行語にもなった「なんとなく、クリスタル」の作者は現在33年もの長きベールを脱ぎ新作を描きました。

田中康夫

停学中に書いた「なんとなく、クリスタル」

1980年代、一橋大学在学中に停学処分中「なんとなく、クリスタル」を書いて投稿。その異色の文体と現代日本の若者トレンドを詳細に描いた作品で称賛をあびます。

『なんとなく、クリスタル』を
「1980年代でもっとも優れた小説」と評する高橋源一郎氏の言葉が引用される。

出典:田中康夫インタビュー〝33年後〟その理由 | nu

社会現象となった「なんとなく、クリスタル」

青学生らしき主人公の女性がある青年と出会い、恋人との関係、愛を描いた作品。
小説の右ページが本文、左半分が注釈という異色の文体は文芸界でセンセーショナルにインパクトを与えました。

2:48 なんとなく、クリスタル  柴田恭兵

なんとなく、クリスタル  柴田恭兵

インパクトがありすぎて、柴田恭兵が歌にまでしました

映画「なんとなく、クリスタル」

映画化もされました。

流行語「なんとなく、クリスタル」

流行語にまでなり、当時、一橋を卒業し、モービル石油に入ってたが流れに身を任せ早期退職。
時代が違えば流行る言葉も変わっていくものですね。

「注釈ばかり取り上げられ、小説のラストと最後に記された出生率のデータを結び付けて論じた評論家は皆無だった」と述べている。田中は後述の続編刊行時のインタビューで、このデータ(高齢化率も含む)を掲載した意図について「出生率が低下し、高齢化が進行するデータを見て、大学生の僕は思ったんです。日本は、右肩上がりという言葉で捉えられる社会ではなくなるかもしれない、と」

出典:なんとなく、クリスタル - Wikipedia

作品は注釈演出だけでなく、ラストまで狙いを込めていました。一橋大学法学部出身でこのように社会問題に意識が高いので、やがて・・・

長野県知事:田中康夫

長野県知事:田中康夫

2000年、長野県知事選挙に出て2期知事を務めました。

長野県を黒字に

長野県知事時代、脱ダムや脱記者クラブなど革新的政治で長野県を黒字に建て直しました。

田中康夫の現在は・・・

被災地におけるボランティアや長野県政に携わるなど、「知識人の社会参加」をしなやかに実践してきたことでも知られる。

出典:田中康夫 インタビュー | NODEnet Produced by 美研インターナショナル

次の参議院選に向け、小説を発表した田中康夫

33年後のなんとなく、クリスタル

きっかけは、時間が出来たから

メディアへの露出も。

(田中康夫)それがまあ、ちょうど33年で。もともと『書いて』って。ずっと。『文芸賞50周年だから』って言われて。どうしようか?でも、『やっちゃ場のようなところの永田町とかにいたからか、なかなかできないよね。逆に絵本でも書こうか?』って言ってたんだけど。まあ、ちょうど物理的にも精神的にも余裕ができて。

出典:菊地成孔と田中康夫 33年後のなんとなく、クリスタルを語り合う

ちょうど選挙で負けて時間が出来た田中康夫さん

33年前と同じヒマだから書けた名作

あの時は停学、今回は画像のような忙しそうなこともせず無職。いろんなブランド知識が必要ですから時間が出来たことはある意味運命です。

33年後のなんとなく、クリスタル

1980年に大学生だった彼女たちは、いま50代になった。

この『33年後-』は、愛犬ロッタの世話をする僕のシーンから始まる。3、4ページ目にして「ヤスオ」や「脱ダム」のフレーズが登場、なるほど主人公の僕は田中康夫なのである。

出典:【書評】コラムニスト・泉麻人が読む『33年後のなんとなく、クリスタル』(田中康夫著)

ひょんなきっかけで「ヤスオ」自身が旧作の主人公・由利や友人の女性たちと対面する、という仕立てのストーリー、料理にワイン、インテリア…スノビッシュな蘊蓄(うんちく)は相変わらず(いや、いっそう磨きがかかった)だが、政治、経済、世界情勢といった新聞1、2面領域の話題がグッと増量された。由利をはじめ、登場する“アラフィフ”世代の女性たちもしっかりした社会意識をもって生活している。

出典:【書評】コラムニスト・泉麻人が読む『33年後のなんとなく、クリスタル』(田中康夫著)

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