【紫綬褒章受賞】少女漫画家・萩尾望都さんの描く原発事故【原発3部作】【11人いる!】

紫綬褒章を受賞し、「ポーの一族」「トーマの心臓」「11人いる!」などで有名な少女漫画家の萩尾望都さん。社会問題を扱った作品はほとんど描いてきませんでしたが、原発事故を皮切りに新たな挑戦をしているようです。

少女漫画の名手・萩尾望都さん

萩尾望都さん

萩尾望都(もと)さんといえば、少女漫画家としては日本を代表する方である。

萩尾望都さんの代表作は「11人いる!」など

「ポーの一族」「11人いる!」などで1976年に第21回小学館漫画賞を受賞して、少女漫画家としての地位を確立した萩尾望都さん。他にも「トーマの心臓」などの有名作があります。

萩尾望都さん、紫綬褒章を受賞!

その功績や高い文学性により、2012年に萩尾望都さんは紫綬褒章を受章します。これは少女漫画家としては初の快挙!

まさか、いいんでしょうかほんとにって感じで、まだそのびっくりが続いているような感じです。本当にびっくりしています。
最初にお話を頂いたのが3月で、パリでやるサロン・ド・リーブル(書籍見本市)に出かけるために用意をしている最中でした。電話を受けて本当にびっくりしまして、自分が何を答えたかよくおぼえていないのですが、これはまだ公式ではないので、公式の発表があるまでは周りの誰にもおっしゃらないで下さいと言われて。仕事のスタッフだけに話をしましたが。

出典:萩尾望都さん・紫綬褒章インタビュー全文掲載 | NHK「かぶん」ブログ:NHK

萩尾望都さんと原発事故

あの日、萩尾さんは埼玉県内の自宅兼仕事場で、7匹の猫と一緒にいた。船が揺れるようにゆっくりと家が左右に揺れる中、あまりの揺れの長さにあわてて裸足で外に出た。

「芝生の上に立つと、足の裏から脈打っているように、地面が揺れているのがわかりました。震源地は東京かと思って知人に電話を入れるも、電話は通じない……。そのうちにテレビが伝える津波の被害に呆然となり、東北の太平洋沿岸はどうなっているのか、不安でたまりませんでした」

出典:原発事故に想を得て漫画にした萩尾望都氏 Twitter批判恐れた - ライブドアニュース

不安に突き動かされた萩尾望都さん

そこに飛び込んできた原発事故のニュース。萩尾望都さんは不安ななか調べを進めるうちに、汚染された土壌に菜の花を植えて除染する、という話を見つけます。

「原発事故後の心がざわざわする日々の中で、最初に頭に浮かんだのがあの場面だったのです。
そして、それを描いてみたいと思った」

出典:ひだまり...

「なのはな」そして原発3部作へ

萩尾望都さん「なのはな」

そして描かれたのが「なのはな」。津波で祖母を失い原発事故で被爆しながら暮らすこととなった少女に菜の花の種まき機を渡すチェルノブイリの少女。
萩尾望都さんは被災地にも光を見出しました。

「希望を持って描いたのですが、読みたくない人や気分が悪くなる人もいるのではないかと思いました。ツイッターで批判があったらどうしようと怖くて自分では見ることができなかったので、マネジャーに代わりに読んでもらい、どうやら評判がいいようだとわかってほっとしました」

出典:原発事故に想を得て漫画にした萩尾望都氏 Twitter批判恐れた - ライブドアニュース

萩尾望都さんの原発3部作

さらに萩尾望都さんは、「プルート夫人」「雨の夜-ウラノス伯爵-」「サロメ20XX」といういわゆる「原発3部作」を描き上げます。

<優雅で豊かな都市の毎日も……輝く未来も……あなたがたの望みすべてをわたしはかなえてあげる>
<彼女が必要なんだ!>  <彼女は魔女だ!>。
夫人のパワーを使うか閉じ込めるか、人々が論争するシーンは、まるで喜劇のようだ。
「プルトニウムは核兵器の材料にもなり得る。
だからこそ国家政策の対象となり、多くの科学者をひきつける存在にもなった。
とはいえ漫画ですから、ちょっぴりこっけいに描いても許されるかな、と思って……」

出典:ひだまり...

少女漫画を通して

これからもメッセージを発信し続けていく萩尾望都さん

滅多に描かない「社会問題」を久しぶりにテーマとして取り上げた萩尾望都さん。しかしあくまでそれを少女漫画として、SFチックに発信していく姿勢に変わりはないのです。

「正しい意見でも直接的だと聞いていてつらい。
つらい話であればあるほど柔らかく言いたいという思いが私にはあるんです。
その意味で心理的に細かい描写ができる少女漫画は、アジテーションをせず、さりげなく言っても読者に伝わる
媒体ではないか」

出典:ひだまり...

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