映画界新鋭・「舟を編む」石井裕也監督のインタビューからみる映画観

「舟を編む」などの作品で話題を集めた若手映画監督石井裕也さん。そんな彼のインタビューを読んでいると、彼自身の映画に対する様々な思いを読み取ることが出来ました。今回は彼の映画観を紹介します。

「舟を編む」石井裕也監督

「舟を編む」の監督として高い評価を受けている石井裕也監督

石井裕也さんの映画観① 「眼差し」で勝負

そうですね。テクニックで勝負はしてないと思います。では、なにで勝負しているかと言うと、人や出来事をどのように見つめているか、その視座というか眼差しというか、そういったところだと思っています。(中略)ぼく自身もそこで勝負する監督としてやってきたつもりだし、ずっとそうありたいと思っています。

出典:眼差しで勝負・・・石井裕也の映画観 2 |...

石井裕也さんの視点が登場人物を魅力的にしています。

配役やセリフの一つ一つが心をつかむ石井裕也さんの映画。ストーリーに登場する一人一人の人物をどのように見せれば魅力的に映るか?という視点が根幹にあるからなのでしょうか?

石井裕也さんの映画観② 自分が心の底から面白いと思うものを映画にする

映画作りというかモノ作りの基本だと思うんですけど、人から“今、一番何を面白いと思っているか”と聞かれたとき、その答えが自分の中から出てきてほしいとは思っているんですよね。(中略)僕独自の世界観に新しい窓を作って新しい風を吹き込む力が何かの原作にあるのであれば、そちらを選べばいいだけの話だと思っています。オリジナルに固執するあまり、すごく閉じられた世界観になるよりはそっちの方がいい。でも、やはり出発点は自分の中から湧き出たものでありたいです。

出典:HogaHolic | ホウガホリック

オリジナル作品を作り出すことが話題の石井裕也さんですが…

「石井裕也さんといえばオリジナル作品」と言われるくらい、自身が脚本の執筆を務めた作品が多いのが石井裕也さんですが、石井さん自身の考え方の中心にあるのは、あくまで心の底から「面白い作品」を提供したいという思いなのです。

石井裕也さんの映画観③ 世相を映すと同時に、時代に新しい風を吹き込む作品を

映画を作るとき、時代性が軸足になるのは確かです。ただ、その時代をそのまま描くことはつまらないという思いが自分にはあります。作品では、今の時代を映す、捉えることの大切さを認識しつつも、新しい時代や一歩先のことを描きたい。新しい時代を作ることの一端を、今を生きる人間は確実に担っているわけで。その自負は自分の中にも常にあります。

出典:HogaHolic | ホウガホリック

映画を見る人への影響を考えた石井裕也さんの作品

自身の映画を見る人に、どのようなメッセージを与えたいのか?について腐心する石井裕也さん。そんな彼の作品を見た人は、登場人物に対する「共感」と細やかな憧れ「憧れ」を持つのです。

石井裕也さんの映画観④ 女性の強さを表現する

僕の映画は、女性に対する白旗宣言なんです。「あなた達には、すいませんが勝てません」と。僕自身もそう思っていて、無意識のうちに女性が超然としたキャラクターになっているかもしれません。

出典:石井裕也監督インタビュー

時には性差を意識して映画作りをする石井裕也さん

女優さんとかに、「自分が女性であることを意識して演技をしてください」と言ったアドバイスを与えることのある石井さん。女性ならではの力強さが、映画に深みを与えることも有るのですね。

石井裕也さんの映画観⑤ 笑いに対するこだわり

僕は人間味であり人間臭さというか、虚飾がはがれたときの人間のおもしろさや哀しさを題材に映画を作ってきました。その中で、今、僕の言う笑いは人間性を描くための手段として使っている感覚があるんです。先ほど言ったようにひとつの笑いに可笑しさと悲しみが同居しているような。それが僕の目指す喜劇であり、コメディなんです。これがなかなか難しくて。結構笑いについて今悩んでいるんですよね

出典:HogaHolic | ホウガホリック

笑いを通じて、人間の真の姿を描きたい石井裕也監督

「笑い」と「悲しみ」の2つの感情について、なみなみならぬこだわりを持っているのが石井裕也さんの独特な考え方ですね。そんな彼は、ただ笑わせる映画を作るのではなく、笑いを通じて人間のリアリティーを描く映画を作りたいそうです。

石井裕也、次回作に期待ですね!

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