【アンパンマンの生みの親】生きることを説いて語る絵本作家、やなせたかし

誰もが知っているアンパンマンを作ったといえば、絵本作家のやなせたかしさん。ではアンパンマンが大ヒットする前のやなせたかしさんはどんな活躍をしてきたのでしょうか?戦後出版社へつとめながら描き続けた、やさしくて、生きる意味を追求した作品たちと、愛と正義のヒーロー「アンパンマン」が出来るまで。 

やなせたかしの思想の根本は戦争体験がもとに

2013年10月3日、94年の生涯に幕を下ろした、「アンパンマン」の生みの親。

おそれるな

出典:anpanman.jp

おそれるな

やなせたかしの名言ひとつです。
このように亡くなるまでたくさんの色紙を残しています。 

自身の戦争体験が、アンパンマンの誕生に大きく起因している。昭和16年に徴兵され、中国へ出征した。当時、食糧がなく、タンポポなどの野草を食べたことも。人間にとって最もつらいのは「飢え」だと痛感した。さらに敗戦と同時に、正義とは何かを考えた。
「正義とは、ミサイルをぶっ放して相手をやっつけることなのか。俺はそうじゃないと思ったのね。飢える子供たちを助ける方が先決なんじゃないかと」

出典: トレビmamaの仕事場&お遊び記録

子供の時から忠君愛異国の思想で育てられ、天皇は神で、日本の戦争は聖戦で、正義の戦いと言われればその通りと思っていた。正義のために戦うのだから生命を捨てるのも仕方がないと思った。しかし、正義のための戦いなんてどこにもないのだ。正義は或る日突然逆転する。
正義は信じがたい。ぼくは骨身に徹してこのことを知った。これが戦後のぼくの思想の根本になる。

出典:アンパンマンができるまで その1 - 愚仮面

自分を犠牲にし 尽くすのが正義

自分を犠牲にし 尽くすのが正義

新聞記事の一コマ

童謡「手のひらを太陽に」を作詞

作詞者のやなせは、「厭世的な気分になって追い込まれていた時のことです。暗いところで自分の手を懐中電灯で冷たい手を暖めてながら仕事をしていた時に、ふと手を見ると真っ赤な血が見える。自分は生きているんだという再発見と、その喜びを謳歌して頑張らなくちゃと、自分を励ますためにこの詞を作った」と述懐している。

出典:やなせたかしのダークサイド (西岡Blog)

3:28 手のひらを太陽に

手のひらを太陽に

小学校の頃、歌いながら実際に太陽に手をかざして、手のひらのちしおを確認した記憶があるだろう。
生きている喜びを、生きている大切さを歌うこの歌詞も、やなせたかしが作ったものだった。

アニメーションデビューは手塚治虫のお金から

手塚さんはぼくに言った。「ヒットのお礼に、何かアニメーションの短篇を自由につくってください」「え、ほんとですか」「製作費は、ぼくのポケットマネーから出します」ということで、ぼくは、はじめてアニメーションを手がけることになった。とにかく自分でつくれる作品ということで、既にラジオでやっていて、脚本も音楽
もできている「やさしいライオン」を選んだ。

出典:手塚治虫とその周辺

やさしいライオン

出典:www.so-net.ne.jp

やさしいライオン

毎日映画コンクールで賞を受賞した作品です。

やさしいライオンのあらすじは、こんな感じです。
みなしごのライオンのブルブルは雌犬のムクムクに本当の親子のように育てられますが、やがてブルブルは大人になったので動物園に連れて行かれることになりました。その後サーカスの人気物になったブルブルはムクムクのことを思い出し、今では年老いて死を待つばかりのムクムクのところへ動物園を脱走して会いに行きます。

けれど、ブルブルはもう小さなライオンではありません。警察官が来て、今やどう猛な猛獣とみられているブルブルへ向かって銃が向けられました…
決して悲劇ではないラストで締めくくっていますが、再会した二匹は幸せだったのでしょうか…
やなせたかしさんの作品はいつも愛と生命と優しさに満ちあふれています。このアニメもそんな作品の代表作といえるでしょう。

3:40 やさしいライオン

やさしいライオン

「やさしいライオン」はいちばんはじめにラジオドラマとして発表したものを絵本にした。
僕にとっては無数といっていいほどの数の絵本やメルヘンを創作し、そのなかから現在の代表作であるアンパンマンも生まれた。
「やさしいライオン」がなければアンパンマンも絵本化されなかったと思う。「やなせさんの作品のなかでは、やさしいライオンがいちばんいいですね」といわれることが多い。

出典:アンパンマンショップ やなせたかし絵本

アンパンマンの誕生

「アンパンマン」に込めた思い

「本当の正義の味方は、戦うより先に、飢える子供にパンを分け与えて助ける人だろうと。そんなヒーローを作ろうと思った」

出典: トレビmamaの仕事場&お遊び記録

アンパンマンは“世界最弱”のヒーロー。ちょっと汚れたり、雨にぬれただけでも、ジャムおじさんに助けを求める。でも、いざというときには、自分の顔をちぎって食べてもらう。そして戦います。それは私たちも同じ。みんな弱いけれど、そうせずにはいられないときもあるのです

出典:『やなせたかしアンパンマンの世界』アンパンマンは“世界最弱”...

出典:yume-future.biz

アンパンマンって大人が見ても考えさせられる時がありますよね。やなせさんの思いは、亡くなってからも、ずっと受け継がれていくでしょう。

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オトナ女子にもっとハッピーな休日を

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